D1グランプリ 2011 最終戦 富士スピードウェイ

 D1グランプロの2011シーズンもいよいよ大詰め、最終戦の富士スピードウェイは雨模様からのスタートとなりました。
 土曜日の予選ではハーフウェットからドライにかけて路面状況が変化、出走順が早い選手は苦戦を強いられたかもしれません。特に300Rからヘアピンに切り返しながら飛び込むラインは、わずかなミスがコースアウトにつながるようなシビアな状況だったように感じます。

 今回の大きな注目ポイントは、やはりシリーズランキングの上位争い。ランキングトップの斎藤太吾選手に対し、9.5ポイントの遅れをとっている今村陽一選手がどう挑むのか、さらに3位以下の高橋邦明選手、古口美範選手、川畑真人選手、野村謙選手らのポイントが拮抗しており、その順位争いが気になるところです。今シーズンのポイントは単走ファイナルの結果と追走トーナメントの結果を加えて総合ポイント(総合順位)が決められるため、ポイントが発表されるまで結果が読めないドキドキ感もあり、最後まで手に汗握るシリーズとなりました。

 そしていよいよ開始された単走ファイナル、まだまだ路面状況は安定しきっていないものの、心配された雨もすっかり止んでドライ路面となりました。99点台のポイントが連続して飛び出すレベルの高い走行が続く中、注目の今村選手は99.7で5番手とまずまずの位置。対する斎藤選手は迫力のある飛び込みでMCも大興奮する走り。100点満点とは行かなかったものの、99.97で単走1位を獲得します。

 プレッシャーなど感じさせない斎藤選手、単走1位を獲得したことで、もはや王手をかけたといっても過言ではありませんが、なんとここからがドラマの始まりでした。決勝トーナメントが開始され、コンディションもまずまずの状態。番狂わせが起こるとは考えにくい状況ながら、ベスト16で末永正雄選手と対戦した斉藤選手が痛恨のスピン!観客からは声にならないどよめきが起こり、それと共に今村選手がどこまで勝ち上がれば逆転するのか憶測が深まります。斎藤選手がベスト16敗退とはいえ、単走で1位のポイントを獲得しているため、総合でもそれなりの順位に入ることは間違いなく、今村選手はそのポイントよりも10点以上高いポイントでフィニッシュしなくてはなりません。

 負けられない状況にもかかわらず、今村選手の対戦相手は強豪揃い。まずはゼロクラウンの時田雅義選手を撃破。ベスト8では昨年のこの場所で優勝した空気を読まない男・TOYO180SXの川畑真人選手を破り、さらに今シーズン好調のマークX・高橋邦明選手をサドンデスの末に退けます。そしてこの時点でMC鈴木学氏よりコールがあり、ポイント逆転で今村選手のシリーズチャンピオンが確定いたしました。
今村選手はトーナメント決勝でも流れに乗ったRE雨宮RX-8の末永正雄選手をシャットダウン、トーナメントも制して優勝トロフィーを高々と掲げました。


 末永正雄選手としてはやや不本意な成績となってしまった2011シーズン。しかし最終戦のトーナメントで決勝に進出し、存在感を十分にアピール。見た限りでは車の動きも機敏で、来シーズンへの布石とも言える締めくくりとなりました。

 逆に新車投入にもかかわらず、シリーズを通して好成績を収めた高橋邦明選手。データがほとんどない状態から車を作り上げ、単走総合2位、最終戦でも準優勝し、総合3位を獲得しました。シーズン開幕では車が間に合うのか!?とさえいわれていた状況で好結果、まさにベテランドライバーKUNNY'Zの底力を感じられたシーズンでした。
 高橋選手のマークXは現在ドリフトパッケージとして製作中です。間もなくリリースとなる予定ですので、ぜひご期待ください!

 オートポリスでの優勝から相変わらずの存在感を示した織戸学選手。スープラも熟成が進んだようで、他には真似のできないような走りが魅力的です。アワードセレモニーでは来シーズンの参加表明もしていましたので楽しみですね。

詳しいレポート、総合成績などは、下記D1グランプリ・オフィシャルサイトにてご覧ください。

D1GPオフィシャルホームページ:http://www.d1gp.co.jp/

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